守るため。

広島・呉の大和ミュージアムに行って来た。
40分近くの長い映像資料が中で観られ、日本が元々戦艦を持った時の利用方法の意図として、戦争を行って他国を侵略したり武力で勝つためではなく、本来は「自国を守る」目的で戦艦は作られていた、という話を聞く。しかし、日本は間違った使い方をしてしまって破滅への道を歩んで行った、と。
そうか、守るためだったのか、、と思いつつ、そもそも「守るため」の使い方ってどんなものなのだろうとふと疑問に思う。

人間魚雷や零戦やとても迫力あるサイズの大和の1/10の再現模型が展示してあった。人間魚雷の展示のところでは、当時それに乗って特攻に行ったひとびとの作戦前の肉声記録や、死に行く己からいずれ特攻命令が下されることが予想される友への手紙など、展示してあった。友への手紙では、「君がこちら(あの世)に来てまた会える日を願っている」といったような表現(何回か繰り返し書かれていた、切実さと当時の人間にしか分からないであろう力強い何か)があり、なんとも言えない気分になった。