途中下車の駅の錆びたホーム。

どんな仕事も、きっと世の中の役に立つから存在する訳で、
でもその役に立ち方というのが、間接的な、ビジネスライクなものかどうかっていうのが。
人の心に直接働きかけて役に立つ仕事もある。
自分がしたいのはどっちなんだって。
「メーカーです。BtoBです。世の中の製品のどこかに使われている器具で、それは世の中で人々の役に立っています。でも知れるのは、直接その人達の声ではありません。先方は、仮面をかぶって本心をあらわそうとはしません。だから、こちらも、どれが本心かわからず、どれだけよさそうでも相手をどこかで疑ってかかります。その笑顔ですら。」
ガスや水道や電気も、全部多くの人の役に立ってるしそれが無いと生きられない訳だけど、でも、直接的じゃないよねとか。
BtoB、ビジネスライクの関係って、先方に対して思ったことや腹立たしいことがあっても、それを直接感情的に伝えず、抑えて、裏で何かをいったりする。文面では冷たい言葉で淡々と。
だから仕事のメールで、形式に囚われないような、あったかい言葉や感情が乗った言葉が来たりするとうれしい。どうしてみんな、そういう風にしないのだろうと思うけど、もしそうしたら、きっと効率が悪くなって、世の中がまわらなくなるからで、世の中をベルトコンベアのようにきれいにスピーディにまわすために、みんな、そうやってメールのビジネスマナーなんかがあるのだろうと。
消費者を相手にする仕事では、相手は何か思ったり腹立たしいことがあったら、相手はそれをそのままぶつけて来てくれる。感情を伝えてくれる。仕事じゃないから、感情の規律から解放されているから。
人間 対 人間 なのだから。人の心にふれたい。